きままシネマ232「わたしの家」
2020-26
「わたしの家」
(At Home)
-あらすじ-
女性が屋敷を出て、バスに乗って向かった先は
70代の娘がこれから暮らす高齢者向け集合住宅だった
---以下、ネタバレ&解釈---
人生の晩年期を慣れ親しんだ実家ではなく
敢えて高齢者住宅を選んだ娘
しかも実家から近距離に
母親は空き部屋に住まうことを打診もしたが
それに対しては返答はない
数分の会話ではあるけど
その節々でいさかいが生じる
同じ屋根の下にいれば
母親は娘を干渉するし
そんな母を娘は疎ましく思ってしまう
親子なので嫌いとかそういう次元ではない
お互いがお互いを思いやれるちょうどいい距離が
「スープの冷めない距離」なんだと思う
「住めば都」
どんな環境も慣れだけど、
住み続けた家を離れることは
相当の覚悟が必要だ
92歳では尚更だ
動けるうちに行動を、
と終いの棲家を選んだ娘の気持ちも
まだ大丈夫、
と信じる母の気持ちも
どちらも伝わり、私自身の行く末を
見ているようでならなかった
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